あるメンズアパレルメーカーの内部構造
あるメンズアパレルメーカーシリーズです。
第一回がこちら ↓
あるメンズアパレルメーカーの商品企画(デザイナー)の年間スケジュール
今回は内部構造に関して。
オフィスレイアウト
ざくっとこんな感じです。
6人〜8人の向かいあわせのデスク、で1島。
各部署の割合や役割はメーカーによって違うと思いますが、僕の居た所はこんなんでした。
で、各部署の役割はと言いますと、
企画
MDやデザイナーが所属。
アパレルの花形?
専門学校卒が多い印象です。
年間スケジュールに関しては前回を参考。
各ブランドのMD(マーチャンダイザー)が全体の構図を考え、デザイナーが実際に物作りをする形が多いかと思います。
デザイナー①と②はメーカーによって、分け方が違います。
ニット&カット担当と布帛担当 だったり
インナー担当とアウター担当 だったり
Tシャツがメインのメーカーだったら Tシャツ担当とその他担当 だったりします。
デザイナー③、デザイナー④と増えていく(分業にしていく)事もあります。
なので大きいメーカーのデザイナーさんは、シャツは詳しいけどセーターは全く分からない、とか、ダウンジャケットを作れてもTシャツが作れない人とか、結構いらっしゃいます。
もちろん大きいメーカーですと、情報量が多いので、その分野のプロフェッショナルになるには最適ですが、一人で何でも作れるようになるには、時間が必要になります。
対して、中小メーカーですと嫌でも一人で色々やる事になりますし、手を挙げれば新しい事に挑戦させてもらえる事が多いので、いずれ自分のブランドを立ち上げたいと思う人はこちらの方が適しているかと思います。
営業
商品を売る人です。
物をお金に変えるポジション。
卸や消化仕入れ、OEMやODMなど販売形態によって動き方や役割が異なってきますが、基本営業さんがお客さん(バイヤーさん)とのやり取りをして商売が成立します。
客先に出向き、掛け率や数量決めたり、展示会の案内、自社のお店がある場合は販売員さんの管理や店舗を回って店頭のチェックなんかも営業が行う事もあります。
しょうもない商品でも営業さんが優秀ならある程度売れます。
生産
生産管理。
企画が工場やメーカー、商社などに発注した商品の納期や品質の管理をします。
ので、基本仕入れ先とのやり取りがメインです。
海外で物を作ってたりすると、中国人との電話や海外出張など求められます。
また、乙仲と呼ばれる海貨業者と通関やトラックの手配、検品や検査機関とのやり取り等、事務的な動きが多いです。
裏方なイメージが強い生産ですが、超大事なポジション。
縁の下の力持ち。
段取り上手、賢くないと出来ません。
あと、営業や企画、仕入れ先から色々言われるので、メンタルが強さが必要とされます。
経理・総務
ここは一般的な会社と同じです。
お金や会社の事をやってくれます。
直接的には、出張経費の清算や福利厚生の部分で関わる事が多いですかね。
面接の際に会ってることも。
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と、商品企画の目線で書いたので、情報量の差がありますが、だいたいこんな感じです。
アパレル業界(メーカー)に興味のある方の参考になれば。
でわ!